西鉄バス廃止路線完全復活祭 第3回・京築地区

2017年3月12日(日)、砂津本陣會總本部主催のバスマニアによるバスマニアのためのバスツアー「西鉄バス廃止路線完全復活祭 第3回」に参加させていただきました。

このバスツアーは路線バス車両を貸し切り、西鉄バスの廃止路線を辿るもので、第3回目の今回は京築地区の路線を辿りました。

この日は「デイリーポータルZ」で旅・乗り物系の記事を書いていらっしゃるライター・西村まさゆきさんも参加。
ツアーの趣旨や概要についてはデイリーポータルZの記事をご覧いただけると分かりやすいかと思います。


今回の発着場所は福岡県糸田町の道の駅いとだ
唐津の実家から車で移動するも所要時間が読めず、集合時間の5分ほど前に到着しました。
駐車場の奥にはバスが到着済み。早速の撮影や歓談で期待が膨らみます。

西鉄バス筑豊 田川支社 116号車
筑豊22 か・595
日産ディーゼル KC-RM211GSN+西日本車体工業 B-Ⅰ 96MC(1999年式)

今回の車両は、西鉄バス筑豊 田川支社所属の116号車。
かつて添田地区の路線を運行していた添田交通の塗装のまま走り続けている貴重な車両です。
※前面の社紋は普段は付いていません。


道の駅いとだ を出発したバスは国道201号線を行橋方面へ向かいます。

途中通過した新仲哀トンネル(旧道トンネルがその手の話で有名)では車内の照明が消され、心霊ツアー(動画)に(笑)

9:40頃、行橋市下稗田地区にて撮影タイム。
春の気配を感じる、のどかな風景の中でバスを撮影しました。

10分ほど走行し、行橋市中川地区にて再び撮影タイム。
青空の下、背後にカルスト地帯の平尾台と東九州道を望めます。

バスは行橋市街を通り、行橋市役所にて休憩の後、さらに東へ。
11:00頃、周防灘に面する行橋市簑島地区へ到着しました。
漁港にバスを停め、風景と共に撮影。

バスは漁港からさらに奥へ…運転手さんの巧みなハンドル捌きで島の裏側へ回り込む狭隘路へ進んでいきます。
海水浴場の手前で下車し、海岸の風景とバスを絡めて撮影しました。

簑島を一周した後、バスは南下。
セブン-イレブン 福岡豊津店にてバスツアーの恒例となったコンビニ休憩。

11:45頃、京都郡みやこ町の豊津物産直売所 国府の郷へ到着。
ここで30分ほど停車してお昼休憩です。
しめ鯖、薬味ねぎ、ご飯を椎茸だしで漬け込んだ昆布&柚子大根で巻いた特産品の巻き寿司「周防巻」など、地元の方手作りの美味しいご飯やおやつでお腹いっぱいになりました。

バスに乗り込み再び出発。国道496号をさらに南下します。
12:30頃、みやこ町役場豊津支所前バス停に立ち寄り。
来るはずのない西鉄バスからぞろぞろ降りてきて撮影し始めるバスマニアたちを眺める女子高生たち…怪しいからって通報とかされてないといいな。

12:45頃、みやこ町節丸地区で撮影タイム。
かつてはバスの乗り換え拠点となっていた地区だそう。
この辺りは国道とは言え道幅が狭い場所も多く、地元の人しか通らなさそうな雰囲気。
ぽつぽつと民家があったりして、周囲は広々としています。

国道496号線をさらに南下し、13:00時頃到着したのは完成間近の伊良原ダム

上流の帆柱地区から伊良原地区を通り行橋駅前へ続く路線では、変わり種車両として知られるパジェロバス(三菱・パジェロの車体後部を乗客用客室に改造した車両)も運行されていたそう。

伊良原ダムは今年中に貯水を開始し、2018年中には満水になる予定。
かつてパジェロバスが走り人々を繋いだ道、人々の暮らしがあった場所もダムの底へ沈むことに…。

ダム見学台の駐車場にバスを入れて撮影。
ここからはダム工事担当の福岡県の職員の方、伊良原地区にお住まいで商店を営まれていらっしゃる地元の方にもバスに乗り込んでいただき、ダムの工事概要や移転前の地域の様子などのお話もお伺いできました。

さらに山道を上り、かつてバスの終点だった帆柱地区で折り返し。
途中にあるミニ直売所 おこぼう庵へ立ち寄りました。
団体客が来たのは初めてだそうで、店員さんたちもすごく嬉しそう。

ここではなんと地元の方から美味しいおにぎりやお漬物、野菜の差し入れのサプライズが!
上流に集落が無く綺麗な川の水で育てているので美味しい食べ物に恵まれているそう。
この辺りでは鹿肉もよく食べられているそうで、鹿肉を使ったカレーなども売られていました。

再び伊良原地区へと戻ったバスは…なんと建設中のダムの中へ!!
今回は特別に撮影をさせていただけるとの事。

昭和初期に架けられたという旧い橋。
90年に亘って人々を繋いできた橋をバスが走る最後の日。

ダムの湖底、間もなく沈んでしまう場所を走るバス。
道路や橋、標識等は撤去に費用がかかるため、そのまま沈めてしまうとの話。

前の写真の撮影後、ダムから上ってくるバス。
この工事用道路も人々の暮らしがあった場所と運命を共にする。

この後、伊良原ダムの資料とダムカード(建設中バージョンなのでちょっとレア)もいただき、ダム工事職員の方と伊良原の地元の方とはお別れ。
伊良原地区には新たに農家レストランがオープン予定なので、ぜひ来てくださいとのこと。

伊良原ダムを後にし、16:40頃バスは犀川崎山地区へ到着。
確実な記録が残っていないほど昔ではあるものの、かつてここまでバスが運行されていたそうです。
ここは林龍平酒造場という酒蔵で、撮影のため立ち寄っただけなのに日本酒のお土産までいただいてしまいました。

車内では参加者の自己紹介で盛り上がりながら、バスは福岡県道34号線を通り最後の目的地・田川市弓削田へ。
麻生セメントの工場を背景に、筑豊地区らしい風景の中のバスを撮影。

17:50頃、無事に道の駅いとだ へ帰着しました。
一日の旅を共にしたバスとの別れを惜しむ面々。また会う日まで…


今回の旅、バスに乗って、バスを撮って楽しむのはもちろん、訪れた先で地元の方との交流、美味しいものを味わう楽しみ、建設中のダムを見学するという貴重な経験。
たくさんの要素が詰め込まれていて、ますます魅力的なツアーになっていると感じます。

参加された皆様、運営の皆様、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いしますね。